世話人代表あいさつ
introduction
在宅ケアネットワーク福岡中央の世話人代表より、ご挨拶をさせていただきます。
代表世話人
薬院内科循環器クリニック
院長 村岡 聡一
福岡市は今後も高齢者が増えていく地域です。
しかしながら、高齢者とひとくくりにしても、その生活実態は大きな差があります。
特に福岡市の中心部では、高齢者のみの世帯や高齢者の独居の世帯が多いのが特徴です。
さらに、在宅医療をはじめとする医療や、高齢者の生活を支える社会保障の制度が一般に十分に認知されているとはいえない状況も一方にはあります。ガイドラインの中に、高齢者の肺炎に治療をしないという選択肢が出てくる時代になり、実際にご利用者様からもそのような要望が出ることが増えて参りました。御家族の要望も多岐にわたり、高齢化社会の中で変化をしてきているのが現状です。
そのような状況下で、我々が考えたり迷ったりしていることを、相談したり助け合うことが出来るネットワーク、それこそがこの「在宅ケアネットワーク福岡中央」です。
皆様には、「在宅ケアネットワーク福岡中央」のホームページを覗いていただくだけでも構いませんし、どんどん情報を信していただいても問題ありません。地域の方々や事業所が繋がり、地域で生きていく力を育むことができるのがこのネットワークです。ネットワークに参加して頂く方はこのネットワークを有効に活用する権利があり、少しばかりお手伝い頂く事があるという事です。
当会のホームページには一般の方向けと、ネットワーク会員向けのページとがあります。必要な方に必要な情報が届くように、各事業所の特徴も載せたいと思っています。従って、全ての方にメリットがあり、楽しめる会になることが最大の目標であります。
また、既存の知りえるソースだけでは困っている、どこか得意で上手くやっているところとつないでほしいという話はよくある事です。当会はそのような場所にしていきたいです。どんどん様々な方に発信もして頂き、医療、看護、介護のレベルアップ・ボトムアップをしていきたいと思っています。
さらに、参加される事業所様には各事業所の強みをアピールしていただきたいし、様々な事を共有していきたいとも考えております。特定の組織や団体が主導すると様々な制約が出てしまいますが、そうではない立場で自由にやりたいように出来るネットワークにしていきたいですし、地域や圏域・権益を超えたネットワークとして発展していってもらいたいと思います。そのためには、一般の方や、病院や外来診療所の医師への啓発も行い、ソーシャルワーカーの方や連携室の方にも現場を知っていただき相互理解を深めていくことも必要だと思います。そして、福岡にとって良い福祉、医療と言うものを考える真の意味での地域包括ケアを目指していきたいです。